Lost Horizons

Michael Schenker

1980年にリリースされた「THE MICHAEL SCHENKER GROUP」の9曲目に収録されています。(G)Michael Schenker、(Vo)Gary Barden、(Key)Don Airey、(B)Mo Foster、(Dr)Simon Phillipsのメンバーです。このメンバーはセッション・ミュージシャンで構成されています。このアルバムをリリース後、本格的なバンドへ転向するためにCozy Powell、Chris Glen、Paul Raymond が加わります。「Lost Horizons」は「THE MICHAEL SCHENKER GROUP」のアルバムの最後に収録されています。この曲の好きなファンも多いのではないでしょうか。私もそのファンの一人です。マイケルの世界観とその中でも重厚感がりマイケル・トーンが際立った印象があります。そして「闇」「叫び」「哀愁」と言った言葉がはまる曲だと思います。

1980年9月30日マンチェスタでのLIVEの「Lost Horizons」です。(G)Michael Schenker、(Vo)Gary Barden、(Dr)Cozy Powell、(B)Chris Glen、(Key & G)Paul Raymondのラインナップです。この曲はLIVEでその良さを発揮していますね。特に1980年代のLIVEの「Lost Horizons」が好きです。イントロのリフはポール・レイモンドのキーボードとハモっていてカッコいいです。このヘヴィー感に引き込まれます。そしてゲイリーのヴォーカルもいいです。この曲を歌わせたら右に出てくる者はいないのではないでしょうか。間奏のベースとギターの掛け合いがたまりません。間奏のソロではオリジナルより長くなっていて哀愁漂うメロディーが染みてきます。エンディング・ソロではマイケル弾きまっくてます。

1981年のドイツのハンブルクでのLIVEの「Lost Horizons」です。(G)Michael Schenker、(Vo)Gary Barden、(Dr)Cozy Powell、(B)Chris Glen、(Key & G)Paul Raymondのメンバーです。マイケルのギターとポール・レイモンドのキーボードのリフの掛け合わせを映像で見るとカッコいいですね。間奏のクリスのベースとマイケルのギターの掛け合いもしびれます。また間奏ソロではマイケル・トーンで奏でる哀愁メロディーがたまりません。エンディング・ソロは弾きまくっています。ほんとカッコいいですね。

1981年8月12日、日本武道館でのLIVEの「Lost Horizons」です。(G)Michael Schenker、(Vo)Gary Barden、(Dr)Cozy Powell、(B)Chris Glen、(Key & G)Paul Raymondのメンバーです。これはライヴ・アルバム「One Night At Budokan」のDisc2の7曲目に収録されています。この日コージー・パウェルは体調が良くなかったそうです。全くそのような雰囲気すら感じないサウンドです。間奏では「哀愁メロディー」とゲイリーのアドリブ・ヴォーカルがカッコいいです。エンディング・ソロではマイケルのギターが叫んでいます。最後ポール・レイモンドのピアノで終わりますが、LIVEではそのまま「Doctor Doctor」に移行しています。

1982年8月29日イギリスでのLIVEの「Lost Horizons」です。これは「Walk the Stage: The Official Bootleg Box Set」の Disc4 の10曲目に収録されています。「Courvoisier Concerto」から入ります。ストリングスから入りマイケルの世界観を表現しています。「闇」や「叫び」「嘆き」を感じたりと聴く人によってそれらは異なるのでしょうね。「Lost Horizons」ではゲイリーのヴォーカルが入るところ4小節早い気がするのですが・・・マイケルのギターは絶妙なワウ・コントロールがカッコいいです。間奏の「哀愁メロディー」がたまりません。弾きまくています!この曲は壮大ですねw。

1984年1月大阪での「Courvoisier Concerto & Lost Horizons 」です。この頃になると「Courvoisier Concerto」とセットになる事が多くなります。「Courvoisier Concerto」ではフィード・バックのロング・トーンがありますがカッコいいです。そして、すごくアップ・テンポで緊張感のある「Lost Horizons」です。「哀愁メロディー」が定着していて、よりこの曲が好きになります。後半のエンディング・ソロも弾きまくってます。

1984年1月12日 広島でのLIVEの「Courvoisier Concerto & Lost Horizons 」 です。Courvoisier Concertoでは雰囲気の違った世界観を感じます。録音状態があまりよくありません。ゲイリーのヴォーカルが聞き取りにくいです。マイケルのソロは相変わらずカッコいいです。このサウンドをもっと良い録音状態で聞きたかったです。かなり弾きまくっています。

1984年 1月17日 札幌厚生年金会館でのLIVEの「Courovoisier Concerto~Lost Horizons」です。Courovoisier Concertoから入りますがギターが叫んでいます。オーディエンスの手拍子が間近に聞こえて臨場感があります。まるでその会場にいるかのようです。「哀愁メロディ」がたまりません。エンディング・ソロでは危機感というか緊張感の連続です。カッコいいです。

1984年 8月11日・12日 SUPER ROCK’84 IN JAPAN 西武球場で行われた日本初のヘヴィメタフェスでの「COURVOISIER CONCERTO / LOST HORIZON」です。この時のマイケルの状況はMSG解散状態でメンバーを構成するのに最後までボーカリストが決まらなかったなど、いろいろあったそうですが、レイ・ケネディが入って実現しました。COURVOISIER CONCERTOから入ります。この時のマイケルは神懸っているように感じるのは私だけでしょうか・・・ヴォーカルのレイ・ケネディが違和感なく聴けます。ただ、レイのパフォーマンスがちょっと・・・w。間奏のベースの掛け合いから哀愁メロディがカッコいいですねw(ギター)マイケル・シェンカー、(ヴォーカル)レイ・ケネディ、(ベース)デニス・フェンドルマン、(キーボード)アンディ・ナイ、(ドラム)テッド・マッケンナのメンバーです。

1988年トロントでのLIVEの「 Lost Horizons」です。「PERFECT TIMING」リリース後のツアーのLIVEなのでロング・ヘアーのマイケルがいます。もう少しマイケルの全体が見えたらいいのにと思ってしまいますが、この時期のフル・セットでこれだけクオリティの高いLIVE映像は少ないので貴重です。これはオーディエンス・ショットです。「COURVOISIER CONCERTO」から入ります。間奏のソロでは、ロビンとのバランスを取りすぎた構成になっているようでコンパクトにまとめられていますので「哀愁メロディ」はありません。後半のエンディング・ソロでは変わらず弾きまくっています。マイケル曰くこの時期がギターを一番テクニカルに弾くことができたと言っています。

1990年のLiveの「Lost Horizons」です 。「Save Yourself」リリース後のLIVE音源です。「COURVOISIER CONCERTO」から入りますが、かなり弾きまくりです。ドラムのリヴァーブがすごいです。「Save Yourself」を制作するときのコンセプトとして「PERFECT TIMING」のセールスが伸び悩み、バランスを取りすぎた曲作りを古くからのマイケル・シェーンカー・ファンから支持を得られなかった事を踏まえマイケル・シェンカー復活をテーマに「Save Yourself」をリリースしました。マイケルも存分にギター・ソロを披露しています。今回のこの「Lost Horizons」はそのような背景でギターをPlayしています・・・しかし、間奏はショート・ヴァージョンです。「哀愁メロディー」がありません。後半のエンディング・ソロは弾きまくりで、迫力があります。

1990年5月19日ダラスでのLIVEの「Lost Horizons」です。(G)Michael Schenker(Vo)Robin McAuley,(G/Key)Steve Mann、(Dr) Bodo Schopf,(B) Rocky Newtonのメンバーです。「COURVOISIER CONCERTO」から始まります。速弾きの「COURVOISIER CONCERTO」になっています。オーディエンス・ショットで、かなり音が割れています。今回も間奏はショート・ヴァージョンです。

1997年東京の中野サンプラザでのLIVEの「Lost Horizons」です。(Guitar) Michael Schenker (Vocals)David Van Landing (Bass)Barry Sparks (Rhythm Guitar/Keyboards)Seth Bernstei (Drums)Shane Gaalaasのメンバーです。マイケル・シェンカーがプロ・デビューして25周年を記念して「マイケル・シェンカー・ストーリー・ライヴ」での「Lost Horizons」です。ディヴィット・ヴァン・ランディングのヴォーカルがいいです。間奏ショートヴァージョンです。80年代からこうして「Lost Horizons」を追ってみると紆余曲折あっての「今」なのでしょうね。でも、この「Lost Horizons」は何か物足りなさを感じます。

2010年東京での30th Anniversary Live Tokyoでの「Lost Horizons」です。(G) Michael Schenker、(Vo)Gary Barden、(Key/G) Wayne Findlay 、(B) Neil Murray、(Dr) Simon Phillips のメンバーです。ゲイリー・バーデンの復活です。やっぱりこの曲はこの人じゃないとですね。ソロもかっこいいですね。この年齢の風格と言いますか、シブさが合ってこれはこれでいいですね。

2010年ポーランドでのLIVEの「Lost Horizons」です。オーディエンスショットです。マイケルのアンプの真正面からの撮影なので、ほとんどゲイリー・バーデンのヴォーカルが聞き取れません。その代わりマイケルのギターはよく聞こえます。間奏のソロは80年代の構成に戻っています。ベースとマイケルの掛け合いから、「哀愁メロディー」復活してます。エンディング・ソロではマイケルも気持ちよく弾いています 。ほんとこの曲はカッコいいですね。