Ballade

Michael Schenker

High Flyer

1975年にリリースされた「FORCE IT」の3曲目に収録されている「High Flyer」。イントロのアコースティック・ギターの美しいメロディが印象的です。また、なぜかフィルのヴォーカルも切ない感じがでていて、いいです。またマイケルのソロもシンプルなメロディーで構成されていてカッコいいです。

Belladonna

1976年にリリースされた「No Heavy Petting」の4曲目に収録されている「 Belladonna 」。これもアコースティック・ギターのシンプルはリフが印象的で、ソロでは低音から始まり、これも至ってシンプルなメロディーを奏でています。エンディングでは心に残るリフのフェイドアウトで終わります。…なんかしんみりとします

Try Me

1977年リリースされた「Lights Out」の3曲目に収録されている「Try Me」。ポール・レイモンドのピアノから始まります。私はフィルのヴォーカルはあまり特徴が感じられなくて、個人的には好きではなかったのですが、この曲のフィルのヴォーカルはかっこいいです。そして、何よりマイケルのエンディング・ソロです。マイケルの世界観と秘めている感性豊かなメロディーが醸し出されていて、しびれます。ソロの後半めっちゃカッコいいです。

1976年、ロンドンのLIVEでの「Try Me」です。この音源はアルバム「Lights Out」2008年Remaster版の12曲目ボーナストラックに収録されています。少しポール・レイモンドのピアノのボリュームが大きいようです。フィルは変わらず歌い上げています。マイケルのソロですが前半のメロディーはダブル・ピッキングで弾いているようです。また後半はインプロヴァイスされていなく、固定されているようです。

1977年6月「John Peel Session」での「Try Me」。この音源はイギリスBBC配給の「UFO at the BBC ON AIR」DISC TWOの9曲目に収録されています。 studio Track並みのクリアな収録状態で聴き入ってしまいます。この曲はマイケル、フィルの名前でクレジットされていますが、ポール・レイモンドもメロディーに貢献しているそうで、フル・コーラス、ピアノだけで構成されています。ポールのピアノが聴き心地いいです。そして「溜め」があり、何故か後半への期待感のようなものが湧き出てくる曲でもあります。マイケルのソロではクリアな音色のギターから入りそのメロディも美しい旋律で構成され叙情的です。

Born to Lose

1978年にリリースされた「OBSESSION」の11曲目に収録されています。前作のアルバム「Lights Out」は好調なセールスを記録し、UFOはブレイクするのですが、間を開けず続けて新作「OBSESSION」を短期間でレコーディングし、リリースしています。個人的にはブレイクした「Lights Out」より短期間でリリースした「OBSESSION」の方が捨て曲のない名曲が満載なアルバムで気に入っています。どうやら当初、マイケルも「OBSESSION」を気に入っていたようです。この曲はアルバムの最後の曲で哀愁あるフレージングから始まります。そして間奏のマイケルのソロがしびれます。ほんと、ギターのカッコ良さが出ています。