Cry For The Nations

Michael Schenker

1980年にリリースされた「THE MICHAEL SCHENKER GROUP 帰ってきたフライング・アロウ」の2曲目に収録されています。イントロのチェンバロ風のソフトな演奏から入るのがこの曲の興味をそそります。メロディアスで心地いい曲が流れる最中、爆弾が落ちて爆発すると同時にメタルサウンドに入る構成がいいです。ソロでは自由奔放に弾きまくっています。チョーキングがいいです。

1980年「Cry For The Nation」のPVです。ドラムがコージー・パウエル、サイドギターにポール・レイモンド、ベースはクリス・グレン、ボーカルはゲイリー・バーデンというメンバーになっています。イントロ、ソロは短くなっています。クリスがとてもスリムです。ソロではマイケルが強風を受けながら弾いているのがちょっと・・・

1981年ドイツのハンブルクで行われたLIVE。メンバーは同じです。LIVEではイントロのキーボードの部分はなしでギターストロークから始まるのが定番になります。コージー・パウエルのドラムは迫力がありますね。ソロも弾きまくってますね。この時のマイケルはホント男前ですね。

1983年ロンドンのハマースミス・オデオンで行われたLIVEです。LIVEアルバムで「ROCK WILL NEVER DIE」1984年リリースされています。VIDEO も出ていました。当時そのビデオを店で見つけたときは即行で買いに行きました。動くマイケル・シェンカーを見たのはその時が初めてでした。感動しました。最初のフィードバックカッコいいですね。メンバーが変わっています。サイドギター&ボーカルにデレク・セント・ホルムズ、キーボードにアンディ・ナイ、ドラムにテッド・マッケンナになっています。

1984年 8月11日・12日 SUPER ROCK’84 IN JAPAN  西武球場で行われた日本初のヘヴィメタフェスでの「Cry For The Nation」。この時のマイケルの状況はMSG解散状態でメンバーを構成するのに最後までボーカリストが決まらなかったなど、いろいろあったそうですが、レイ・ケネディが入って実現しました。ベースにデニス・フェルドマン、キーボードにアンディ・ナイ、ドラムにテッド・マッケンナの布陣です。

1984年8/11.12 SUPER ROCK’84 IN JAPAN 西部球場 のビデオをもっていたので探していたら、出てきました。このビデオは出演しているバンドのステージを2~3曲をチョイスして収録されたものです。出演しているバンドは「ANVIL」「BON・JOVI」「SCORPIONS」「WHITE SNAKE」「THE MICHAEL SCHENKER GROUP」です。MSGでは「CRY FOR THE NATIONS」「I’M GONNA MAKE YOU MINE」「DOCTOR DOCTOR」の3曲が収録されています。

1988年のトロントでのLIVE。オーディエンスからの映像のようです。1987年に新しく「Mcauley Schenker Group」として「PERFECT TIMING」をリリースした翌年です 。残念ですが、マイケルのソロがほとんど聞き取れない状態です。

1996年にリリースされた「WRITTEN IN THE SAND」の12曲目に収録されています。新たにリメイクされています。ヴォーカルにリーフ・スンデン、ベースにバリー・スパークス、ドラムにシェーン・ガラース。ハスキーなリーフのボーカルがいいですね。最初のピアノの音色にギターが入るところ辺りは好きです。ライヴのようにロングのフィードバックが入りイントロがカッコいいですね。ソロのワウコントロールが絶妙ですね。エンディングソロの初めのチョーキング、叫んでますね。終わり方はLIVEのようにカットアウトで終わっています。カッコいいです。

2000年 5/27 赤坂ブリッツ ボーカルがキース・スラック、ベースにバリー・スパークス、ドラムにシェーン・ガラース、キーボード&リズムギターにウェイン・フィンドレイ。LIVEのオープニング曲の「Cry For The Nation」。イントロが「WRITTEN IN THE SAND」の収録されている「Cry For The Nation」のバージョンです。ちょっとマイケルのギターの調子がイマイチですね。ソロも歯切れが悪いって感じです。またこのカメラワーク、プロショット?なんかよくわからないですね。初めて見るとマイケルがマイケルでない感じがして「偽物?」と疑ってしまいますw。

2010年 30th Anniversary Japan Tourの東京中野サンプラザのLIVEの「Cry For The Nation」。ボーカルがゲイリー・バーデンです。やっぱりこの曲はゲイリー・バーデンですね。チョーキングとボーカルとの掛け合いのところはやっぱり2人は合ってますね。ソロも歯切れよく絶妙なワウコントロールで正確なピッキングもスピーディです。カッコいいです。

2012年 Temple Of Rock: Live In Europeの「Cry For The Nation」ラインナップはボーカルにドウギー・ホワイト、ベースにフランシス・ブッフホルツ、キーボード&ギターにウェイン・フィンドレイ、ドラムにハーマン・ラレベル ドウギーのボーカル迫力ありますね。そして安定感があります。ギターは1つ1つ的確にピッキングされていますこの時マイケル57歳まだ進化し続けているのですね。

2018年、カナダでのLIVEの「Cry For The Nation」。オーディエンスショットです。ボーカルはゲイリー・バーデンです。音が悪くて聞き取りにくいですが、めっちゃ盛り上がってますね。エンディングのソロでは22フレットのチョーキングの後のマイケル節がカッコいいですね。この年マイケル63歳です!スゴイ‼クリス・グレンのTシャツの「一番」が気になります。

1978年12月にマイケル・シェンカーは失踪し再び戻ることはありませんでした。UFOを正式に脱退します。その翌年1979年「STRANGERS IN THE NIGHT(UFOライヴ)」がリリースされます。その頃、私は友人の影響と勧めで洋楽を聴くようになり、ギターを手にします。その友人のお兄さんはベースを弾いていてアマチュアバンドで活動していたようです。その影響で友人もエレキギターやベースギターを弾いたりしていたのだと思います。今から考えると、その友人の部屋にはいろんなものが置いてありました。アコースティックギター、エレキギター、ベースギター、大きなスピーカーのステレオ、たくさんのレコードが入ったラック、ヘルメット、キャロルのポスター、革ジャンなど。当時ではちょっとした不良の趣味の部屋って感じでした。そこで友人にギターを教わります。おそらく友人も弾き始めたところっだったのでしょう。たどたどしいコード進行のギターPlayを披露してくれました。僕も教えてもらうのですが、いつまでたっても「F」が鳴らないのですw。「B」なんか、そもそも押さえられないわけです。「指がつる~う」って。そしてアコースティックギターでは鳴らないバレーコードをエレキギターでやってみると弦が柔らかいのと、ネックが細いことでか一応、ジャラ~ンと音が鳴ったのでよくエレキギターを借りて弾いていました。テレキャスでした。(メーカー不明)それからいつも二人でギターを弾いたり、音楽を聴いたりして過ごしていました。1980年マイケルシェンカーはソロプロジェクトの第一弾「THE MICHAEL SCHENKER GROUP 帰ってきたフライング・アロウ」をリリースします。そして翌年1981年には「MSG-神話」をリリースします。その頃、私はまだマイケル・シェンカーの存在は知りません。「イーグルス」「ローリングストーンズ」などを聴いて、その友人にメーカー不明のテレキャスとフェンダー10Wのアンプを借りてコピー(自分なりの)したりしていました。ある日、その友人の部屋に行ってみると「AC/DC」「RAINBOW」「Deep Purple」「Black Sabbath」「RUSH」「Pink Floyd」など様々なハードロックのレコードが置いてあったのです。色々聞かせてもらい、「RAINBOW」「Deep Purple」を気に入ってしまいます。衝撃でした・・・。「Highway Star」「Burn」「A Light in the Black」「Kill The King」など。とにかく、リッチー・ブラックモアのギターがカッコ良く様式美に魅了されます。その後、その友人はお兄さんのバンドにベースで入ります。どうやら、お兄さんがベースからギターに転向したのだそうです。何度かライブにも行ったりして刺激を受けます。Led Zeppelinなどの70年代ハードロックのコピーをしていました。ある日その友人がベースギターを買いに行くので付いてきてほしいと言うので同行しました。当時、梅田でギターを買うなら「梅田ナカイ楽器」「ワタナベ楽器店」だったんじゃないでしょうか。色々まわって「ワタナベ楽器」に行くと、いろんなギターが置いてあります。私もフェンダーのストラトキャスターがいいなって買いもしないのに見ていました。すると、いかにもミュージシャン風のロン毛の兄ちゃんがギターを試奏しているのです。店内に歪んだ、ちょっとコーラスが混じった音色のギターが鳴り響いています。ローランドのジャズコーラス50Wの前の椅子に座りギターを弾いているのですが、上手いのです。いろんなフレーズを弾くわけです。聴いたことのないフレーズを弾いていますが上手いのは分かりました。そこで「Burn」「Highway Star」を弾き始めるのです。そして、そのロン毛の兄ちゃんはその店の店員と知り合いなのか、「音がいい」とか「弾きやすい」とか親しく会話を交わします。ちょっとカッコいいです。今のようにネット通販もないその時代はギターを買う時は楽器屋さんへ直接行かなくては買えませんでした。それを見ていて私はギターを買う時は、こうやって人前でテクニックを披露して、それなりのコメントを言いつつ、自分のレベルにはこのギターがちょうどいいと対外的にも納得させなければギターって買えないんだなと悟りました。私はまだ新しいギターを買うレベルじゃないんだ。友人から借りているメーカー不明のテレキャスが相当なんだと言い聞かせていました。そうしていると友人は白のスクワイアのフェンダーのジャズベース(5~6万円くらいのものだったと思います。)を買う決心をします。店員に試奏しますかと聞かれ「する」と言ってそのロン毛の兄ちゃんと交代して、弾き始めます。「ボンボンボ~ン」とこれと言って何も弾かず、アンプをいじるわけでもなく、ただ「ボンボンボ~ン」と音を鳴らすだけ・・・「これにします」と言って店員に言ってレジへ行く。すごい‼ブレない鉄のような神経‼この空気の中、微動だにせずレジの前でギターを渡されるのを待っている彼をみて自分の器の小ささを思い知らされました。しかし、それから私は新しいギターを買うために試奏用のギターの練習に明け暮れます。いかにも普段からこんな感じで弾いているんだよってな感じでできるように、そしてそこそこ弾けるんだよってわかる選曲とか・・・1984年、友人はバンド活動を順調にしており、本人曰く充実しているといっていました。ある日、私の部屋に来てカセットテープを持って来て「これカッコいいで」と「ASSAULT ATTACK」(1982年リリース)を流します。1曲目のタイトルになっている「ASSAULT ATTACK」のイントロ「ダダダ~ン」と鳴り始めると「間奏のベースライン、カッコいいで」というのですがボーカルがグラハム・ボネットだったので「これ何?」と聞いたのです。そこで初めてマイケル・シェンカーの曲と出会います。友人から聞いたのはギタリストバンドであることぐらいで、その友人はRUSHのゲディ・リーのファンだったこともあってか、さほどマイケル・シェンカーの事を教えてくれませんでした。でもそのアルバムがカッコ良くて、しばらくそのテープを借りて聴いていました。もっといろんな曲が聴きたくなるのは必然で、梅田の「ワルツ堂」に入って「勘」で「THE MICHAEL SCHENKER GROUP 帰ってきたフライング・アロウ」(1980年リリース)のLPレコードを購入します。「当たり」でした。全部いいですね。何度も聞き返すと個人的には2曲目の「Cry For The Nation」好きです。