This Kid’s
1975年リリースされた「FORCE IT」の9曲目に収録されています。10曲目の「Between The Walls」インストゥルメンタルへとつながります。この曲はとにかくロックンロールナンバーとしてカッコいいです。レコーディングにはゲストキーボードとしてチック・チャーチルが参加しています。エンディングはシャッフルビートでブルージーなソロへ移行します。ホントカッコいいです。さらにインストゥルメンタルの「Between The Walls」がフェイド・インしてきます。これがまた切なく物悲しくアルバムの最後をこれで締めるとはしびれます。ストリングスのフェイドアウトで終わります。このアルバム、大好きです。
ビデオの「HISTORY OF UFO with MICHAEL SCHENKER」に収録されています。このビデオはUFOのいろんな時代のライブ映像やメンバーのインタビューなどが収録されており、この「This Kid’s」がいつ、どこで行われたLIVE映像かは表記されてないのでわからないのですが、1975年だと思われます。家にある昔買った海賊版のビデオやらをゴソゴソ出してきては色々見て同じLIVE映像が収録されているビデオを発見しました。そのパッケージには「UFO live ’75」と書いていました。非常に怪しいですが・・・見てみると超不鮮明です。これでも昔は興奮しましたけどね。あとキーボードはダニー・ペイロネルです。
いかにも怪しいビデオです。これは90年代前半に買いました。当時、マイケルのUFO在籍時のLIVE映像は未知の世界だったので、テンションが上がりました。今見ると画質が悪くて見れたものではありませんが当時は感動していましたw。再生するといきなりタイトルもなしに始まります。画面の右上に巨大なカウンターが表示されていてそれが輸入物で貴重な映像を見てるって感じでした。
1977年4月、ロンドンのRoundhouseの「This Kid’s」。UFO The Official Bootleg Box Set (1975-1982)のCDに収録されています。ギターが前面に出ていてカッコいいです。サイドギター&キーボードのバッキングも抑えるところは抑えシャッフルビートになるとキーボードが顔を出し、ポール・レイモンドのサウンドとバランスの感覚がマイケルと上手くマッチしています。あと、編集でしょうか?LIVEの音源とインストゥルメンタルの「Between The Walls」が合わさっています。
1979年リリースされた「STRANGERS IN THE NIGHT」の6曲目に収録されています。この「This Kid’s」疾走感があります。バッキングで聞こえてくるギターはポール・レイモンドのサイドギターです。マイケルはちょっと音を抑え気味ですね。ソロではうねるようなダブル・ノート&チョーキングがカッコいいです。和音の達人ですね。このLIVEアルバムは1978年6月に発表した「OBSESSIONS」の「Only You Can Rock Me」がシングル・チャートを急上昇し全米ツアーもたちまちソールド・アウト。その全米ツアーの模様を収録したものです。しかし、この「STRANGERS IN THE NIGHT」をリリースした時はマイケルはもうUFO にはいませんでした。
1995年8月25日シカゴのLIVEでの「This Kid’s」。オーディエンスショットです。1992年 10月には約5年ぶりの日本公演を行ったMGSでしたが7年来の付き合いだったロビンと別れました。それは事実上MSGの消滅を意味していました。「アコースティックMSG」や「神々の饗宴-MSGライヴ」その後マイケルが自主製作で発表した「Thank You」でこのままマイケルはアコースティックの方向へ行ってしまうのではないか…と心配していたところ!1993年 12月、UFOが奇跡的に再結成します。マイケルが1978年12月に失踪しUFOを正式に脱退してから15年ぶりに黄金期のラインナップで再結成しました。1994年 6月に来日しています。そして1995年 4月に「Walk On Water」をリリースしています。その後のLIVE映像です。そしてこのツアーの途中でフィルと衝突し、UFOを脱退します。そして、翌年1996年にMSGとして「WRITTEN IN THE SAND」をリリースします。この頃からマネジメントで「UFO」名義の使用権利を巡ってもめ始めます。マイケルはUFO・MSGを行ったり来たりします。
1998年ドイツのLIVEでの「This Kid’s」です。ドラムがサイモン・ライトに変わっています。マイケルがなんと黒髪です。この映像のLIVEがいつのものかわかりませんが1997年に「Walk On Water Tour」としてドイツで12/7にLIVEをしています。その時は髪の色はブロンドでした。そして、1998年4月24日の東京中野サンプラザ(東京公演初日)でLIVE中、7曲目が終わったところで突然「I’m sorry!」と言って白のフライングVを床に叩きつけステージを去っていきました。ステージを降りた直後は「I can’t play」と言っていたそうです。その後の25日、26日の公演も危ぶまれましたが、案の定その後の公演も中止となりました。そしてUFOからマイケルは離れていきました。
Can you Roll Her
1976年にリリースした「NO HEAVY PETTING」の3曲目に収録されています。前作の「FORCE IT」(1975年リリース)ではチック・チャーチルがレコーディングメンバー(ゲスト・キーボード)として参加していましたがこのアルバムでは正式にダニー・ペイロネルが加入しています。これによってサウンドに広がりが出ているものの、制作中はマイケルとダニーが楽曲についてかなり衝突したそうです。鍵盤を叩きつけるようなダニーのキーボードから始まります。コンパクトですが、かなりアグレッシブな曲です。やはりキーボードが目立ちますがギターのストロークがカッコいいです。また、短いですがソロも後にリリースされる「Lights Out」と重なって「映像が見たい!」ってそそります。
1976年 4/25ロンドンのLIVEの音源。UFO The Official Bootleg Box Set (1975-1982)のディスク2の1曲目に収録されています。またそのディスク2に収録されている音源だけのCD「ON WITH THE ACTION」というLIVEアルバムの1曲目にも収録されています。キーボードとギターのアンサンブルはこのLIVEの方が私は好きです。ギターが前に出ている方がカッコいいですね。フィルが1コーラスの最後間違えます。単純ですけどシンプルなギターのストロークがカッコいいです。ソロもLIVE感が出ていて走っています。
1976年 3月LAでのLIVEの音源。これはオーディエンスからの録音ですね。かなりクオリティ低いですね。「NO HEAVY PETTING」が1976年 4月リリースですのでこの音源はリリース前のものでなんでしょうか。ソロも聴き取りにくいのでよくわかりませんが・・・昔はこんな感じの質感の悪い音源がテープで売られていて「古い」という感じが出てて、それがまた良くて何度も聴いていましたw。
1977年のLIVEの音源。比較的クリアに録れています。これもオーディエンスからの録音でしょうか。ソロは音を抑え気味になっているのか、これも聞き取りにくいです。
On With The Action
1976年 4月にリリースした「NO HEAVY PETTING」の7曲目に収録されています。これはカッコいい曲です。重厚感があってマイケルのギターの特徴的なトーンで出てくるフレーズが染みてきます。ソロも悲しい音色で聴き入ってしまいます。エンディングのギターフレーズのような叙情的なメロディを聴くと天才だなってつくづく思います。そしてフェイドアウトで終わります。
いつの音源かわからないですが、これめっちゃカッコいいです。サイドギターとキーボードが聴こえてきますのでポール・レイモンドが加入した頃ではないでしょうか。1976~77年?イントロのロングトーンがしびれます。またソロも弾きまくっています。
1977年 4月2日 ロンドンのLIVEでの「ON WITH THE ACTION」。「Hot’n’ Live : THE CHRYSALIS LIVE ANTHOLOGY 1974-1983」の11曲目に収録されています。とてもクリアですが、アンプコンディションがすこし・・・低音が隠れてマイケルのギターがよく聞こえないときがあります。それともこれはオーディエンス・ショットなのでしょうか?
1978年10月16日、アメリカのオハイオ州クリーブランドでのLIVE「On With The Action」続いて「Doctor Doctor」も入っています。「UFO The Offical Bootlet Box Set(1975-1982)」DISC4 の9曲目、10曲目に収録されています。この曲はほんとカッコいいですねえ。とてもクリアに収録されています。曲中の「On With The Action!」のバッキングのフレーズが少しフィード・バックしていて、それが好きでたまりません。
1978年シカゴのAmphitheaterでのLiveの「ON WITH THE ACTION」。1979年に発表された EP「Doctor Doctor(live)」のB面に収録されています。またUFOの1970年~1986年の間に発表されたEPのA面,B面ばかりを収録している「TIME TO ROCK」というアルバムのDisc2の2曲目に収録されています。さらに1972年~1995年までのスコーピオンズ、UFO、MSG、McSG、再結成したUFOなどから選曲されたベスト盤アルバム「INTO THE ARENA 1972-1995 Highlights & Overtures」のDISC 2 の3曲目にも収録されています。微妙にワウをコントロールしているのがカッコいいです。こんなに静かにしんみりとした終わり方は意外でした。
1984年にマイケル・シェンカーの曲を初めて聴いてからMSG、UFO、スコーピオンズとさかのぼってレコードを聴いていくわけですが、私はUFO時代の楽曲を好んで聴いています。特に「FORCE IT」(1975年リリース)と「NO HEAVY PETTING」(1976年リリース)がお気に入りです。もちろんマイケル・シェンカーの代表曲と言われている「Doctor Doctor」「Rock Bottom」「Lights Out」などはBEST OF THE BESTです。その代表曲と言われている長く親しまれた曲以外にもたくさん良い曲がありますが、その音源や映像ってやはり少ないですね。70年代ともなるとなおさらです。おそらく当時はLIVEで演奏されていたのでしょうがStudio track以外の音源やLIVE映像が気になりますね。個人的には「This Kid’s」「Can You Roll Her」「On With The Action」は大好きなナンバーです。どんなものがあるのか色々探してみました。